ホテルのホームページで直接予約を増やし手数料を減らす
ホテルのホームページがあれば、宿泊とデイユースの料金を自動計算して直接予約を受け、予約サイトの手数料を減らせます。必要な6つの要素と無料での作り方。
小さなホテルのオーナーなら、満室なのに月末に見ると売上のかなりの部分が予約サイトの手数料になっていた、という経験があるはずです。手数料は契約によりますが、1件あたり15〜20%前後になることもよくあります。一方で、常連さん、また来てくれる出張客、すでに玄関先にいるお客様もたくさんいます。ホテルのホームページがあれば、そうしたお客様が客室と料金を見て日付を選び、仲介なしで直接予約できます。この記事では、小規模ホテルや旅館、サービスアパートのホームページに入れたい内容をまとめます。
まとめると、ホテルのホームページに必要なのは次の6つです。
- 公式予約の特典をページの一番上に
- 客室タイプごとの実写真とわかりやすい料金
- デイユースにも対応した自動計算の予約フォーム
- 繁忙期の追加料金を最初から表示
- チェックイン・アウトの時間とご利用案内
- 法人向け領収書・請求書、アクセス、地図
1. 公式予約の特典をページの一番上に
お客様は予約サイトで予約するのに慣れています。直接予約してもらうには理由が必要です。メイン写真のすぐ下に、3〜4つの公式予約の特典を書きましょう。
- お得な料金や特典:朝食付き、空いていればアーリーチェックイン、レイトチェックアウト。
- クレジットカード不要:チェックイン時の支払いや振込に対応。
- 会社名義の領収書・請求書に対応。
- LINEで気軽に問い合わせ、フロントスタッフが直接答える。
直接予約する理由は、スクロールしなくても見える一番上に。写真:rawpixel(CC0)
注意:予約サイトとの契約で、全チャネル同一料金が求められることがあります。その場合は料金を同じにして、特典で差をつけましょう。
2. 客室タイプごとの実写真とわかりやすい料金
お客様は客室を細かく比べます。各客室タイプには次を載せます。
- 明るい時間に撮った実際の写真。ベッドと窓が見えるように。
- 定員、ベッドタイプ、広さ、眺め(街側、バルコニー付きなど)。
- 平日料金(日〜木曜泊)、週末料金(金・土曜泊)、あればデイユース料金。
- 客室を選んだ状態で予約フォームに進む**「この部屋を予約」ボタン**。
説明は短く、お客様が気にすることを書きます。「通りに面した大きな窓、2〜3泊のカップルに」のほうが、長い設備リストより伝わります。
3. デイユースにも対応した自動計算の予約フォーム
「ダブルで3泊いくら?」とフロントが答える手間をなくす部分です。予約フォームでは次ができるようにします。
- 客室タイプと、宿泊かデイユースかを選ぶ。
- 宿泊:チェックイン日とチェックアウト日を選ぶと、泊数を数えて1泊ずつ正しく計算。平日は平日料金、金曜泊は週末料金。
- デイユース:日付、到着時間、利用時間を選ぶと、最初の2時間+延長料金で計算。
- 人数と部屋数を選び、すぐに概算の合計を表示。
合計金額がすぐ見えれば、問い合わせて他と比べる前に申し込んでもらえます。写真:Manjil Aryal(CC0)
申し込みはフロントのLINEに届くか、Googleスプレッドシートの1行になります。フォームの作り方はGoogleフォームのヘルプにあります。シンプルなホームページは空室を自動で減らさないので、「フロントが15分以内にご連絡します」と明記しておきましょう。
4. 繁忙期の追加料金を最初から表示
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆や地元のお祭りの時期は、料金が上がるのが普通です。書いていないと、ネットで見た料金と違う金額を伝えられたお客様は不信感を持ちます。
- 期間と追加料金を書く。例:年末年始は30%増し、連休は20%増し。
- その期間にかかる泊には予約フォームが追加料金を自動で加算し、別の行で表示。
- 繁忙期の前払いやキャンセル規定(例:30%前払い、7日前までキャンセル無料)も明記。
送る前に本当の金額がわかれば、問い合わせも直前キャンセルも減ります。年末年始の準備にはお店の年末年始準備も参考にしてください。
5. チェックイン・アウトの時間とご利用案内
小さな欄ですが、多くのトラブルを防げます。
- チェックイン・チェックアウトの時間を大きくはっきり。
- レイトチェックアウトの料金、アーリーチェックインの追加料金の有無。
- 子どもは何歳まで無料か、ペット可否、喫煙について。
- 何日前までならキャンセル無料か。
ご利用案内を書いておけば、フロントは誰にでも同じ答えをすぐ返せます。写真:rawpixel(CC0)
隣に周辺スポットも載せましょう。市場、海、駅、空港まで何分か。旅行者がとてもよく聞くことです。
6. 法人向け領収書・請求書、アクセス、地図
出張客はいちばん安定したリピーターです。フォームに**「会社名義の領収書・請求書が必要」**の欄を付ければ、予約時に会社名と登録番号を入力してもらえ、フロントが改めて聞く必要がありません。
朝食、設備、本物の口コミ。直接予約を後押しするのはこうした情報です。写真:Matt Bango(CC0)
ページの最後に住所、地図、経路ボタン、電話番号を置きます。「近くのホテル」で見つけてもらえるようGoogleマップへのお店の登録も済ませましょう。フロントや客室に予約ページへのお店のQRコードを置けば、次回は直接予約してもらえます。
ホテルのホームページを無料で作る
制作会社に頼む必要はありません。無料でホームページ作成する方法を見るか、無料ホームページテンプレートからホテルのテンプレートを開き、ホテル名、客室の写真と料金、チェックイン時間、繁忙期、電話番号を替えれば約5分で公開できます。自動計算の予約フォーム、デイユース、繁忙期料金、領収書の欄は最初から入っています。小さな宿ならゲストハウスのホームページもあわせてどうぞ。
記事で紹介したテンプレート
よくある質問
ホームページができたら予約サイトはやめるべき?
やめる必要はありません。予約サイトは初めてのお客様に見つけてもらうためのもの。ホームページは常連さんやリピーター、出張客に手数料なしで直接予約してもらうためのものです。両方を並行して使いましょう。
ホームページの料金を予約サイトより安くしてもいい?
契約によっては同一料金(パリティ)が求められます。料金は同じにして、朝食、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトなどの特典を付けるのが安全です。
ホームページで予約すると空室が自動で減る?
シンプルなホームページは部屋を自動で押さえません。申し込みはLINEやGoogleスプレッドシートに届くので、フロントが確認して返信します。「15分以内にご連絡します」と書いておくと安心です。
デイユースの料金はどう決める?
最初の2時間の料金に、延長1時間ごとの料金を足す方法が一般的です。8時〜22時など受付時間も決めておき、5〜6時間を超えるなら宿泊をすすめましょう。